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2011年3月13日 (日)

パチンコの構造不況 ~ グレーゾーンのギャンブル ~

構造不況編パート2です。

パチンコの根本は「実質ギャンブル、公には娯楽」というとてもグレーな存在です。

公には娯楽である以上、換金というのは「違法行為」です。そこを換金所というホールとは異なる場所を介する事(ホールは「景品」を出しているだけ。「たまたま近くに」その景品を買い取ってくれる別のお店があるだけ(笑))でグレーゾーンに留めているのはみなさんご存知のとおり。三店方式とか言うらしいですね。

また釘調整もメーカー出荷状態から変更するということで本当は違法らしい。
本来ホールがやっていいのはメーカー出荷状態から時間経過とともに変わってしまった釘を戻す行為だけなんだそうです。

こういったグレーゾーンでやる以上、警察を含めた司法の判断一つでホールは犯罪組織に変わります。つまり警察との密接な関わりを抜きには語れない。

これは違法だからダメ、って論法では無く、ここにも私は構造不況の原因があると思っています。では何が構造不況の原因になるんでしょうか?ちょっと考えてみましょう。

要は(主にホールですが)、かなりお役所に縛られる業態だと言う事。
逆に言えばお役所に守られている業態だと言う事。

お役所に縛られるということは自由度が低い、おそらく出店一つとっても手続き一杯でしょう。新台を導入するにも手続きだらけ、何かを変えよう(交換率とか)としても申請が必要・・・・想像するに機動的に運営出来ないんじゃないかと思うんですね。

また一方お役所に守られている部分もある為、ぬるま湯になるという弊害もあります。
例えばイベント。打てない地域もあるようですが、イベントを開催する時に警察?からは概ね「いたずらに射幸心を煽るような表現は控える事」と指導されているようです。
つまりイベント内容として直接的な表現を告知すると怒られるらしい。
「曖昧な表現しか出来ない」という事になるんですが、逆に言えば曖昧さを逆手にとると・・・・そう、ガセイベントを打っても嘘を付いたことにはならないんですよね。

どこのホールでも釘なんてほとんど動かしていないのに「出玉出します」「地域最強」なんたらかんたらと煽り文句を書いてきます。
でも何とでも言い逃れが出来る表現しかしないのをいいことにこぞって「最強」を名乗ります。

本当に市場原理が働いている厳しい事業環境であれば、消費者の信頼を一度でも裏切ったら言い訳をする余地など無く、会社が潰れる所まで追い詰められます。
食品の産地偽装問題とか消費期限の偽装とか色々ありましたが、どの会社も大変な窮地に立たされてきました。潰れた所も多い。

けれどもホールは違う。消費者に嘘だと証明する手段が(ほぼ)無いからです。
射幸心を煽らない代わりに事実を公表する義務も無い。
これでは多くの消費者はよりよいホールを探す事が出来ません。時間と手間暇を惜しまない一部の人達しか優良店を或いはダメなお店を見極められないのです。
上手い人からすると「だからこそ俺たちが勝てるんだからいいじゃないか」と言うでしょう。
しかし業界全体となるとそんな風に考えてはいけません。

こんなぬるま湯な事業環境でそのビジネスは強くなっていくでしょうか?
娯楽産業というカテゴリーで見た時に他のレジャーより魅力的なものとなるでしょうか?
そんな事は無いでしょう。他の業界とは比較にならないくらい競争がありません。

ホール関係者はきっと「そんな事は無い」と思うのでしょうね。俺たちも頑張ってると言うのでしょうね。

でも本当にビジネスの最前線で戦っている人達からすると「そんなもん努力の内に入らないよ」と一笑に付されるでしょう。

市場原理の中で動きながら規制業界であるがゆえに本当の意味での競争が無い。

これも私がパチンコは構造不況だと考える理由の一つです。

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