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2011年3月19日 (土)

今回の震災に対するパチンコ業界の対応で思う事 その2

第二弾です。

第一弾ほど怒りの内容では無いが、やはり疑問符を感じる対応が散見されるのでもう少し言及しておきたい。

疑問符を感じる一つは第一弾の逆「過度な自粛」である。
これは主に被災地から遠く離れたホールの話だが、やはり節電だとかメール配信の自粛などの対応が非常に目立つ。ニュース等世間の情報を正しくチェックしていれば東電管轄外の地域では節電は不要な事ははっきりしている。
また電話とは違ってメール等に使用するインターネット回線がパンクしているという話も聞いた事が無い。
これらから読み取れる事は「まともに世間の情報を、ニュースをチェックしてすらいない」という事と「無用な批判を避ける為に無難に自粛しておこう」という事なかれ主義である。

前者はパチンコ業界の愚かさ、情報弱者ぶりを露呈している。
後者はパチンコ業界の伝統とも言える。そもそもパチンコにはグレーな領域が沢山あり、普段から批難されることの多い業界である。しかしそういった批難を聞かないフリをしていれば儲かる業界でもある(もちろん経営の苦しいホールも今は沢山ある)。

つまり批難される事を避ける事しか考えていないのだ。この中には被災者の事等頭の片隅にもないと言い切ってもいいだろう。自らの保身しか考えていない。

別に自粛が全くダメとは言わない。しかし一方で批判を覚悟の上で「支援をしながら、普段通りの事もやる」と言い切っている為末選手の覚悟と比較してみるとわかるが、人々に楽しさや夢や勇気や癒しといった様々な「心を作る」業界に身を置く人間として非常に薄っぺらく見えてしまうのだ。

彼らパチンコ業界人の中には大層にも「夢を与える仕事だ」と言う人がいる。本当にそうだと言うのなら何故批判を恐れる必要があるのか?誇りを持って夢を与え続ければいいではないか。

答えは簡単だ、自分達自身がわかっているのだ「夢を与えてなどいない」事を。
その事自体に大きな罪は無い。仕事としてやっていてそこに遊びに行く客がいる以上、夢を与えていなくともニーズはあるのだから。
でも、だったらそんな大層な看板を掲げるんじゃない。文化だとか夢を与えるだとかご大層な事を言うんじゃない。言うのならとことん貫いてみろ。と思う。

疑問符を感じるもう一つは「被害妄想」である。

今回の件で相当に業界やホールはバッシングを受けているらしい。私は業界関係者では無いから程度はわからないが、おそらく相当なものなのだろう。ちょっとは私も同情する。

その状況に対してか、ツイッターで「今自分達はスケープゴートにされている」といった趣旨の発言をしている業界関係者を見た。
これも相当に呆れた。今までも述べてきたように批判されても仕方のないようなグレーな存在で、今回は火に油を注ぐような事をしているのにスケープゴートとは何事か。
スケープゴートというのは皆さんご存知の通り「生贄」の事だ。何か守る為に何の罪もない「誰か」を犠牲にするものだ。

たかがパチンコ業界を批判して何が守れるというのだろう。実際に生贄が行われていた(原始宗教とでも言えばいいのか)所では生贄とは神聖なものだ。

そもそも他のエンターテイメント業界も批判されている。パチンコ業界はもっと多いというのだろう。それはその通りだ。批判されても仕方の無い事を沢山しているでは無いか。違法すれすれの世界で生き抜いてきた業界だと自覚していれば、自分達が犠牲になっているなどという勘違いは起こさない。こういう時こそ他の業界以上に誠実に対応する事しか無いと考えるのが普通である。実際にそうしているホールや業界関係者もいるのだ。
なのに何故か人々の怒りのはけ口として謂れの無い誹謗中傷を受けているかのように本気で思っている人間が業界内に確かにいるらしい。

被害妄想も甚だしい。自覚が無いというのはとても恐ろしいものだ。

そしてまたこういうバカのせいで業界の評判は落ちていく。

疑問符を感じた最後は「内向きの議論」である。

第一弾で述べたようなホールへの批判は良い。これは内向きなのでは無く自浄能力を見せる必要があるからだ。
一方で今回の震災に対する貢献のアイデアが出てきた時の業界人の反応がいただけない。曰く「そんな事は(法規制のせいで)出来ない」曰く「もっとちゃんと考えろ」挙げ句の果てには「素人が口を出すな」みたいなものまでも。
パチンコ業界というのは特異性があるからプロ集団でなければ口を出してはいけないらしい。実はこういう事を言う人間が一番のど素人なのだ。
本物のプロは異なる意見に耳を傾ける。そして異なる意見の中から自分達の常識では出し得ないアイデアの種を見つけ出し、それを実現までこぎつけるものだと私は思う。

よく異業種に学べと言われるが、それは違う業界のアイデアややり方をそのまま取り込むといった猿真似をしろという事では決して無い。
それは「エッセンス」を抽出し、考えに考えぬいて使えるものへとしていくのだ。それは自分達の仕事の「本質」を理解し、自ら考え行動する能力のある人間にしか出来ない。創造性が必要といってもいいし、本当の意味で考える力が要求されるのだ。

プロのふりをするど素人にありがちなのは「知識」に頼り「知識をひけらかす」。
考える能力が無いので「知っている」事だけで自らをプロだと勘違いしている残念な人達だ。もちろん「知識」は重要だが、それはプロの「必要条件」であって「十分条件」では無い。例えて言えば司法試験に通った瞬間にプロの弁護士、裁判官、検察官になれるだろうか?決してそうでは無い。その後沢山の経験を積み、その上で尚考え、行動し、信頼を勝ち得た人だけが「プロフェッショナル」と呼ばれるのだ。例えバッジを持っていても悪徳弁護士をプロと思うだろうか?証拠をでっち上げる検察官をプロと思うだろうか?

こんな事は自明だと思っていた。それこそ異業種に照らして考えればわかりそうなものだが、そんなことも理解していないらしい。
確かにパチンコ業界は特殊だろう。様々な法律の規制もあるだろうから業界人でなければわからないこと知らない事は多い。
しかし、だ。だからといってその知識を知らない人間の意見に耳をかさないというのは世間の言葉に耳をかさないということと変わらないのだ。

自ら世間との間に壁を作っていると言ってもいい。世間に支持されない限り滅ぶしか無いエンターテイメント業界に身を置きながら「お前らにはわからないよ」って社会に生かされている存在でありながら社会を見下しているように見えて仕方が無い。

結局、こういうバカな話を色々見るにつけ「パチンコがなくなる日」って本当に来るかも知れないと思った。なくなっても困る人は少ないしね。パチンコメーカーは大手は少しリストラして別の部門にシフトすれば済んじゃったりするしね。後はホール関係者とパチプロくらいのものだろう・・・・しかしホールにとってずっと敵視してきたパチプロくらいしか最後には味方になってはくれないってのは皮肉というか、哀れというか。いやパチプロですら「だったら他の事やるよ」って言うかも知れないけど。

本当にパチンコが夢や一時の娯楽を提供するものであったならこんなにも批判される事は無い。その意味でもやっぱり自業自得なんだが、それを全く自覚していない事が今回の震災のドタバタでよく分かったよ。

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