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2011年3月11日 (金)

パチンコが不況に強いのは昔の話

昔、パチンコ業界は不況に強いと言われていました。
何故でしょうか?最初はここからスタートしたいと思います。

不況になるとみなさんお金を余り使わなくなる筈です。それでも強いというのであればお金を使う人が多かったって事になりますが今のパチンコ屋の状況を見る限り、客が集まっているとはとても思えませんね。

どうやら今とは明らかに状況が違ってきているようです。

昔と今とで一体何が変わったんでしょうか?

パチンコは一応表向きは「レジャー産業」に分類されます。
多くの人にとって家計の余裕の中からこういった産業にお金が流れていく事になるわけですが、不況になると家計の余裕は少なくなりますから当然レジャー産業は苦しくなるのが普通です。

それでも昔はパチンコにお金が流れていた。そして今は違う。

パチンコには色々と問題が山積してはいますが、根本的な問題ってここだと思うんですよね。

要は「他のレジャー産業にコストパフォーマンスで負けている」んだと私は理解しています。

ホールは一定の利益が上がらなければ当然営業を続けられません。
この「必要な利益(粗利)」を打ち手から「回収」しなければいけません。つまり打ち手が減れば減るほど一人当たりの負担額が大きなものとなります。

この負担額と得られるサービスと他のレジャー産業にかかる金額と得られるサービスとを比較した時に明らかに劣ってきたというのが今の状況を生んでいる根本理由だと思っています。

そして先ほど言った通り「打ち手が減れば減るほど一人当たりの負担額が大きなものとなる」以上、一度稼働が低下しだすと歯止めをかけるのが非常に難しい。

普通の産業であれば企業努力によってより安価なサービス提供をする等の対策を講じる訳ですがパチンコの場合「ギャンブル性」がウリな関係でこれも難しい。
本来であれば1パチ等はより安価なサービスな筈なんですが、1パチも利益を出さなければいけないので結局「還元率を下げる」事で成立している。
つまり確かに使うお金は少なくなるが、その分負ける事が多くなる。
「ギャンブル性」がウリだというのに負けてばっかりでは・・・・・

だったらホールがしっかりコスト削減をすればいいのですが、その為には色々と設備投資が必要です。例えばパーソナルシステム。人件費を大幅に削減出来るんだけど全台に完備するとなると非常に高額になる(1台当たり20万ほどらしい)。そのお金が調達出来ればこれも一つの方策なんだけど今のご時世、パチンコ屋に設備投資の目的で何千万と貸す金融機関はほぼ無いと言っていい。

しかも従業員のクビを切る、或いはドル箱積まない訳だから出玉感が演出出来ない(底上げしたドル箱で涙ぐましい「演出」を見ますよね?)等々デメリットもある。

元々パチンコ屋の仕事がシンプルなだけにコスト削減出来る要素が実は余り無い。
あっても非常に難しい(資金繰りやリストラ等の問題を乗り切らないといけない)。

では高騰していると言われる新台費用を抑えたらどうだ?となるわけです。今の新台は30万から40万程度、下取り、リユースや枠を買わない等の手立てをとっても確実に20万以上はするでしょう。かなり高価(この点はまた後日話題にします)ですから確かにコスト削減策としては有効に見えます・・・・が、これは打ち手の関係で問題がある。
要は「新台だから打つ」「新台は出る、出す」って未だに思っている(アホな)打ち手も多い為、他店との競争を念頭に置くとなかなか減らせない。

実際、去年ですか新台入替自粛期間中の稼働が酷かったホールは多いとの事。
改めて「新台は必要」とほとんどのホール関係者が考えても仕方が無いのです。

他にもコスト削減策はあるでしょうけれど大きな要素はこの二つでしょう。
となると・・・・・コストという観点で他のレジャー産業との間で競争力を取り戻すのは不可能に近い。

コストが無理だというのなら「パフォーマンス」というか打ち手から見たパチンコの価値(面白さ)は上がっているのでしょうか?こちらが打ち手がかけるお金に見合っているなら問題は無い筈です。この点で企業努力をする余地はある筈ですね。

ある筈なんですがパチンコという枠内で出来る事には余りにも限界があります。
全く新しいものといっても「玉を弾いて入賞口に入賞すると玉が出る」って大原則まで崩す訳にはいかない。
大原則は守りつつ色々と工夫を凝らしたスペックも登場してきましたが、余りにも強い攻略要素があったり、警察との関係なのか業界団体が内規改正を繰り返してチャレンジャブルなスペックを作れなくしてきた為に何時まで経っても進歩が見られない。
出来る事といえば液晶(映像)をキレイにしたり音や電飾を派手にしたり、その程度しか変わっていない。

これじゃあ厳しい。とてもじゃないけどより楽しくなったとは言えない。
しかもやたら確変突入率、継続率重視のスペックにするものだから勝つ人と負ける人の差が大きくなる。つまり楽しい思いをする人の分だけ嫌な思いをする人を増やしてるので全体で見ると何も面白くなっていない。

そして悪いことに「嫌な思いをした人」の中にはパチンコ辞めちゃう人が出てくる。
するとさらに一人当たりの負担が大きくなってしまう。そして・・・・と完全に負のスパイラルに入っている。これじゃあ他の娯楽産業に勝てる筈も無い。発展する訳が無いんです。

と私の狭い考えではありますけど、今のパチンコ業界の将来は非常に暗い。
元々法律のグレーゾーンのおかげで発展してきた業界ですから色々と問題も一杯あります。が、そんな事とは関係なく市場原理の中で衰退していっている業界だと思っています。

そんな業界ですから、ドラスティックな変化が起きない限りこのまま潰れていくでしょう。
相対的に弱くなったこの業界に今の不況を乗り切って復活する力は無いと思う。パチンコ業界人(特にメーカーと大手ホールの経営陣)に今の流れを止める「英断」が出来る人がいるとはとても思えないですからね。打ち手とメーカー、ホールの間に情報格差がある以上、ギリギリまでしゃぶり尽くそうとする筈です。その方が簡単だし、自分達の血を流さないで済みますからね。

となると打ち手に出来る事はただ一つです。

打たない事。これがパチンコを少しでも良くするたった一つの方法でしょう。

新台を打たないってだけでもいいです。
今までの半分しかお金使わない、ってのでもいいです。
打ちにいく日を半分に減らす、でもいいのです。

パチンコが好きだからこそ少しでも、或いは今までよりは「打たない」という選択肢を一人でも多くの人が持ってくれたらと思います。私も好きですから辞めろとまではいいません(笑)

今、私はパチンコは辞めてます。理由は面白く無いから。打ってて気分が悪くなるから。
なまじっか期待値とか時給計算とか出来るし、かと言って止め打ちがめちゃめちゃ上手いって訳でも無いビミョーなレベルの人間からすると今のパチンコって余りにも・・・・。

まぁこれ以上はヤメておきましょう。

みなさんも本当にほどほどにね。

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